表示ではなく、画像そのものを高画質化
高画質化ツールは、ページ内でサムネイルを引き伸ばすのではなく、新しいファイルを作成します。たとえば1,000×700ピクセルの画像は、2倍のスケールで2,000×1,400ピクセルになります。アスペクト比は保たれるため、被写体が縦や横に引き伸ばされることはありません。
高画質化の前に、画像をどこで使うかを決めておきましょう。プロフィールカード、Webバナー、印刷ポスターでは必要な条件が異なり、ピクセル数が増えて意味があるのは使い先がそれを活かせる場合だけです。Web用には適度なサイズのデータを用意し、高画質化した大きな画像は今後のレイアウト用に別ファイルで保存しておきましょう。
高画質化で得られる細部と、その限界
高画質化のAIモデルは、ほかの画像から学習したパターンをもとに細部を推定して補います。そのため、輪郭や質感、圧縮ノイズの見え方が変わることがあります。まつげや髪、文字、繰り返し模様はよく確認してください。シャープに見えてもAIが生み出した質感が含まれる場合があるため、見た目の向上と内容の正確さは別々に確認しましょう。
グラフや細かいラベル、ロゴを含む画像を高画質化するときは、重要な要素を一つずつ元画像と見比べてください。文字を正確に再現したいなら、ベクターデータから書き出し直すほうが確実です。写真の高画質化には、圧縮が控えめなきれいな元画像を使いましょう。小さく強くぼけた画像は、ピクセル数を増やしても限界があります。


高画質化の前に画像を準備する
高画質化をうまく進めるには、メッセージアプリで何度も送受信されていないJPEG、PNG、WebPを選びましょう。圧縮が繰り返されるたびに情報が失われます。元の向きを保ち、画像を引き伸ばさないようにしてください。余白の削除は、構図が変わっても問題ない場合にだけ行いましょう。送信前には元画像のサイズが表示されます。
現在の高画質化処理で扱えるのは、短辺が1,440ピクセル以下、長辺が2,560ピクセル以下の画像です。通常のアップロード上限も適用されます。すでに大きな写真なら、高画質化しなくても十分な場合があります。検証目的でない限り、良い元画像をわざわざ縮小してから拡大し直すのは避けましょう。
高画質化の具体例と「4K」の意味
このページのURLには「4K」とありますが、高画質化後のサイズは元画像のサイズと2倍のスケールで決まります。1,920×1,080の画像は3,840×2,160に、900×900の画像は1,800×1,800になります。どちらも拡大されていますが、一般に4Kと呼ばれるUHDサイズに一致するのは前者だけです。
高画質化した画像は、実際に使うサイズで見比べましょう。元画像と並べて開き、輪郭や顔、文字を確認します。プレビューが大きくなっただけでは、用途に合っているかはわかりません。プレゼンに使うならスライド上でも確認し、印刷するなら保存されたピクセルサイズを用紙サイズと照らし合わせてください。元画像も残しておきましょう。
どの段階で高画質化するか
高画質化は通常、構図に関わる判断を済ませてから行います。不要な物の削除やトリミング、背景の調整は先に済ませておけば、すぐに切り捨てるピクセルまで処理せずに済みます。各段階の確定版を保存しておけば、高画質化の結果に満足できなくても、関係のない編集をやり直さずに済みます。
商品画像なら、ラベルや形状が正しいことを確認してから高画質化しましょう。イラストではなめらかな輪郭やグラデーションをチェックします。ドット絵はAIによる高画質化でブロックの構造が崩れることがあるため、ニアレストネイバー法での拡大が適している場合があります。方法は、ファイル名ではなく画像の内容で選びましょう。
高画質化した画像の最終チェック
高画質化した画像をダウンロードしたら、できれば100%表示で確認しましょう。同じ部分を同じ表示サイズで比較し、重要な細部は個別にチェックします。元画像を極端に小さく見せたり、違うトリミングで比べたりしては公平な比較になりません。輪郭のハロー(にじみ)や不自然な繰り返し模様にも注意してください。
高画質化すると、ファイルサイズも大きくなることがあります。表示速度が気になる場合は圧縮した配信用データを用意し、圧縮で改善が失われていないか確認しましょう。印刷では、ピクセル数に加えて印刷サイズやプリンターの要件も考慮が必要です。このツールは印刷品質を保証せず、低解像度の画像があらゆる用途に使えるようになるとは限りません。


